反応がある傷病者にAEDパッドを貼るリスクと危険性
- 2021/12/25
- 18:39
「反応がない、倒れている人がいたら、AEDを持ってきて使ってください」一例ですが、講習でこのように教えてもらったという方は、多いと思います。
倒れている人がいたらすぐAEDは、反応を確認したら反応があるかもしれませんし、ここでAEDをというのは早すぎるかもしれませんが、反応がないことが確認できたら、AEDを取りに行く、持ってきてもらうことは、間違いではありません。
市民向け講座やAHAコースを開催している中で、AEDに関して誤解、正しい知識が伝わっていないと感じることも多く、AEDの電気ショックで止まった心臓を動かすと思っていた、AEDをつければ必ず電気ショックをするものだと思っていた等、講習を受けた時に詳しく教えてもらっていない、ネットや噂で聞いたことも含めて正しく伝わっていない現状があります。
私たちが市民向け講座やAHAコースでお伝えしていること。
AEDをつける前に確認することとして
「反応がないこと」、「正常な呼吸をしていない、してるか分からない(死戦期呼吸を含む)」の2つを確認することを強調しています。
AHA BLSプロバイダーコースでは、脈拍の触知も含まれます。
この2点は、AEDの取り扱い説明書にもはっきり記載されています。
※フィリップスFR-Xの取り扱い説明書。
適応。呼びかけても意識や反応がない。正常な呼吸をしていない。
1つめの「反応がないこと」は、大丈夫ですか?等、呼びかけ、足の裏の刺激、肩をたたく等に反応がなければ、心停止の可能性を疑います。ここで何かしらの反応があれば(顔をしかめる、体を動かそうとする等)、この時点では心停止ではないという判断ができます。
2つめの「正常な呼吸をしていない、してるか分からない」は、傷病者の胸とお腹の動きを傷病者の側から10秒以内で確認します。
死戦期呼吸を正常な呼吸と勘違いすることがあるので、私たちの講座では、死戦期呼吸はどういった呼吸かをインストラクターやメンバーがこんな呼吸ですといった感じで実演したり、動画を使うことでイメージしてもらっています。
反応がない→正常な呼吸をしていない・してるか分からない時は、胸骨圧迫となりますが、胸骨圧迫を始める前にAEDが届いた、手元にあるとしても、まずは胸骨圧迫を開始して反応がなければ、心停止と確信してAED装着となります。
反応がない方であれば、上記の流れでよいのですが、反応がある方にAEDを装着することは、まずありませんということです。
反応があっても心停止になってしまうかもしれないから、予防的にパッドを貼ってもいいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、AEDは「反応がない」、「正常な呼吸をしていない・してるか分からない」となった時に初めて使うものです。
反応がある人に使っていいですよという指導をしている指導者は、いないと信じていますが、AEDを使うまでに反応・呼吸の確認をしているはずですので、倒れている人がいても即AEDというのはないはずです。
AEDが除細動する波形は、心室細動と無脈性心室頻拍の2つの波形を感知した時です。
AEDは、パッドが貼られている傷病者の脈がある・ないの判断はできないので、脈があり心室頻拍の波形で傷病者の反応がある場合、除細動してしまいます。
反応がある傷病者にパッドを貼った場合、除細動をしてしまう可能性があること、反応と呼吸の確認をすることが求められているのは、こうした理由もあります。
AEDをつければ助かる、万能の機械と思っている人も少なくありませんが、使用に際して正しい知識をもつことが大事ですし、現場で周りから「何でAEDつけないんだ!?」等、救助者が苦悩にさらさられる可能性も高くなります。
反応がある傷病者にパッドを貼ることは、傷病者側からしても何で?と不安に駆られますし、パッドを貼って除細動適応となり、ショックボタンを押したことで、傷害を負わせてしまう可能性も否定できません。
講習では、反応がない傷病者に対しての心肺蘇生法がほとんどなので、AEDを使うことが前提にありますが、心肺蘇生法講習でも反応がある傷病者への対応も講習に取り入れていく必要があると思います。
倒れている人がいたらすぐAEDは、反応を確認したら反応があるかもしれませんし、ここでAEDをというのは早すぎるかもしれませんが、反応がないことが確認できたら、AEDを取りに行く、持ってきてもらうことは、間違いではありません。
市民向け講座やAHAコースを開催している中で、AEDに関して誤解、正しい知識が伝わっていないと感じることも多く、AEDの電気ショックで止まった心臓を動かすと思っていた、AEDをつければ必ず電気ショックをするものだと思っていた等、講習を受けた時に詳しく教えてもらっていない、ネットや噂で聞いたことも含めて正しく伝わっていない現状があります。
私たちが市民向け講座やAHAコースでお伝えしていること。
AEDをつける前に確認することとして
「反応がないこと」、「正常な呼吸をしていない、してるか分からない(死戦期呼吸を含む)」の2つを確認することを強調しています。
AHA BLSプロバイダーコースでは、脈拍の触知も含まれます。
この2点は、AEDの取り扱い説明書にもはっきり記載されています。
※フィリップスFR-Xの取り扱い説明書。
適応。呼びかけても意識や反応がない。正常な呼吸をしていない。
1つめの「反応がないこと」は、大丈夫ですか?等、呼びかけ、足の裏の刺激、肩をたたく等に反応がなければ、心停止の可能性を疑います。ここで何かしらの反応があれば(顔をしかめる、体を動かそうとする等)、この時点では心停止ではないという判断ができます。
2つめの「正常な呼吸をしていない、してるか分からない」は、傷病者の胸とお腹の動きを傷病者の側から10秒以内で確認します。
死戦期呼吸を正常な呼吸と勘違いすることがあるので、私たちの講座では、死戦期呼吸はどういった呼吸かをインストラクターやメンバーがこんな呼吸ですといった感じで実演したり、動画を使うことでイメージしてもらっています。
反応がない→正常な呼吸をしていない・してるか分からない時は、胸骨圧迫となりますが、胸骨圧迫を始める前にAEDが届いた、手元にあるとしても、まずは胸骨圧迫を開始して反応がなければ、心停止と確信してAED装着となります。
反応がない方であれば、上記の流れでよいのですが、反応がある方にAEDを装着することは、まずありませんということです。
反応があっても心停止になってしまうかもしれないから、予防的にパッドを貼ってもいいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、AEDは「反応がない」、「正常な呼吸をしていない・してるか分からない」となった時に初めて使うものです。
反応がある人に使っていいですよという指導をしている指導者は、いないと信じていますが、AEDを使うまでに反応・呼吸の確認をしているはずですので、倒れている人がいても即AEDというのはないはずです。
AEDが除細動する波形は、心室細動と無脈性心室頻拍の2つの波形を感知した時です。
AEDは、パッドが貼られている傷病者の脈がある・ないの判断はできないので、脈があり心室頻拍の波形で傷病者の反応がある場合、除細動してしまいます。
反応がある傷病者にパッドを貼った場合、除細動をしてしまう可能性があること、反応と呼吸の確認をすることが求められているのは、こうした理由もあります。
AEDをつければ助かる、万能の機械と思っている人も少なくありませんが、使用に際して正しい知識をもつことが大事ですし、現場で周りから「何でAEDつけないんだ!?」等、救助者が苦悩にさらさられる可能性も高くなります。
反応がある傷病者にパッドを貼ることは、傷病者側からしても何で?と不安に駆られますし、パッドを貼って除細動適応となり、ショックボタンを押したことで、傷害を負わせてしまう可能性も否定できません。
講習では、反応がない傷病者に対しての心肺蘇生法がほとんどなので、AEDを使うことが前提にありますが、心肺蘇生法講習でも反応がある傷病者への対応も講習に取り入れていく必要があると思います。
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