救命講習でよく聞く言葉「勇気をもって手を差し伸べましょう」
- 2021/12/30
- 20:07
救命講習を受けた方なら「倒れている人がいたら勇気をもって手を差し伸べましょう」と指導員の方が話しているのを聞いたことがあるという方は多いと思います。
消防や普及団体等で主に市民向けに開催されている救命講習の大半は、公共の場や街中、家の中で急に誰かが倒れた場面を想定しているので、倒れている人がいたら勇気をもって手を差し伸べましょうとなります。
これが学校の先生、保育士、警備員等、業務上対応しなければいけない人が救命講習を受講した時、「倒れている人がいたら勇気をもって手を差し伸べましょう」と指導員が言ったら、おかしい!?と思う方はどれくらいいるでしょうか?
極端な例ですが、医療従事者向けの研修で「皆さんは患者さんが急に倒れたら勇気をもって手を差し伸べましょう」と講師が言ったら、えっ!?何それ?ってなりませんか?
業務上ということは、勤務時間中で仕事として対応しなければいけません。
例えば、百貨店の警備員。
百貨店内で来店者が転んでけがをした時、警備員としてやるべきこと(関係各所への連絡、現場対応、応急手当、場合によっては警察や消防への通報等)をしなければいけません。
第一発見者が警備員でなく他の来店者が一時的に対応するのなら、勇気をもって手を差し伸べましょうとなりますが、その後は駆けつけた警備員に引き継ぐというのが一つの流れかと思います。
本来、業務対応としての応急手当を学ばなければいけない立場の方の救命講習が公共の場で倒れた人の市民向けの講習とほぼ同じ内容だったり、無料で売れるからという理由で公募の市民向け救命講習で一般の方と一緒に受講していることも、勇気をもって手を差し伸べましょうの意味が間違った形で伝わっている現状があります。
私たちの市民向け講習では、勇気をもって手を差し伸べましょうという言葉は、ほとんど使いません。
倒れている人がいる場が危険で近づくことが難しい、血液や吐物で汚染されていて、感染防護なしで近づくことが難しい場に「勇気をもって手を差し伸べましょう」と安易に言えないですし、そういう状況なら、自分なら何ができるでしょうか?と考えてもらい、その中で勇気をもって手を差し伸べましょうの意味はどこにあるのかを自分なりに見出してもらえればと考えていますし、勇気をもって手を差し伸べても、心無いことを言われたり、心的外傷を負うリスクもあるので美談にしてはいけないと思います。
だからこそ、自分なりに考えて何ができるかを見出してほしいと思っています。
消防や普及団体等で主に市民向けに開催されている救命講習の大半は、公共の場や街中、家の中で急に誰かが倒れた場面を想定しているので、倒れている人がいたら勇気をもって手を差し伸べましょうとなります。
これが学校の先生、保育士、警備員等、業務上対応しなければいけない人が救命講習を受講した時、「倒れている人がいたら勇気をもって手を差し伸べましょう」と指導員が言ったら、おかしい!?と思う方はどれくらいいるでしょうか?
極端な例ですが、医療従事者向けの研修で「皆さんは患者さんが急に倒れたら勇気をもって手を差し伸べましょう」と講師が言ったら、えっ!?何それ?ってなりませんか?
業務上ということは、勤務時間中で仕事として対応しなければいけません。
例えば、百貨店の警備員。
百貨店内で来店者が転んでけがをした時、警備員としてやるべきこと(関係各所への連絡、現場対応、応急手当、場合によっては警察や消防への通報等)をしなければいけません。
第一発見者が警備員でなく他の来店者が一時的に対応するのなら、勇気をもって手を差し伸べましょうとなりますが、その後は駆けつけた警備員に引き継ぐというのが一つの流れかと思います。
本来、業務対応としての応急手当を学ばなければいけない立場の方の救命講習が公共の場で倒れた人の市民向けの講習とほぼ同じ内容だったり、無料で売れるからという理由で公募の市民向け救命講習で一般の方と一緒に受講していることも、勇気をもって手を差し伸べましょうの意味が間違った形で伝わっている現状があります。
私たちの市民向け講習では、勇気をもって手を差し伸べましょうという言葉は、ほとんど使いません。
倒れている人がいる場が危険で近づくことが難しい、血液や吐物で汚染されていて、感染防護なしで近づくことが難しい場に「勇気をもって手を差し伸べましょう」と安易に言えないですし、そういう状況なら、自分なら何ができるでしょうか?と考えてもらい、その中で勇気をもって手を差し伸べましょうの意味はどこにあるのかを自分なりに見出してもらえればと考えていますし、勇気をもって手を差し伸べても、心無いことを言われたり、心的外傷を負うリスクもあるので美談にしてはいけないと思います。
だからこそ、自分なりに考えて何ができるかを見出してほしいと思っています。
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